2007年12月31日月曜日

LSE, CEP提供データ

LSEの経済パフォーマンスセンター提供のデータ

iTunesU 凸解析

iTunesUで提供されている、室田先生の俯瞰講義を聴講。計算の苦手な文系に人間にとって最適化問題と凸解析の流れがとてもよく理解できるすばらしい講義。学部時代にこうした講義を聴くことが出来たいたならば、数学で苦しまなかったのに…凸関数の意味やルジャンドル変換、おなじみの手法の意味がよ~く分かる。Beautiful and Usefulもさすが応用数学者。離散凸解析という領域の存在をはじめて知りました。まあ、わたしたちは連続を想定してやっていますから。本当は違うんだけどね。非線形の中でも扱えるのは凸だけだのもの。線形-凸-非線形

2007年12月28日金曜日

World Values Survey

World Values Survey. 各国の価値観に関する包括的なデータを提供。無料で提供している。あまりに巨大なデータすぎてstataで読み込めません.あ〜手間がかかります。Ronald Inglehartによって企画されたもの。政治および社会-文化的変化に関するもっとも包括的な研究。

『財政学から見た日本経済』

土居丈朗著『財政学から見た日本経済』を読み終える。2002年を出版されたものを今頃読んでいるので時代状況は異なるが、それでも政府の累積赤字は相変わらず。本書に描かれている状況は改善されていない。冷静な分析ながら、放漫な財政運営(また国民に対しても?)著者の怒りが伝わる。

2007年12月27日木曜日

無名

沢木耕太郎『無名』を読み終える。父の死を静謐な筆致で描く。

2007年12月25日火曜日

比較政治データセット

ベルン大学付属研究所提供の包括的な比較政治経済データ集。Armingeon et al.によって作成されたものであり、1690-2004年の、各国の政治および制度のデータ集。パネルデータ。

KOF Index of Globalizaiton

KOFグローバリゼーション指標:グローバリゼーションのデータ入手可能。Dreher Axelのエクセルデータも利用可能。
このグローバリゼーション指標はグローバリゼーションの3つの主要な次元ーー経済、社会および政治ーーを尺度する。それに加えて、包括的なグローバリゼーション司法、経済的フロー、経済的制約、情報フローのデータ、パーソナルな接触のデータ、文化的類似性のデータも含まれる。データは年次ベースで1970-2004年の期間の122カ国のものである。

2007年12月20日木曜日

Moene & Wallerstein, Earning Inequality and Welfare Spending

2003年の論文(ちょっと古い);福祉支出・社会支出を再分配の観点からではなく、保険動機から説明。Meltzer and Richardモデル(市場の所得の不平等が上昇すればする程、再分配政策に対する政治的支持の水準は高まる。低所得の稼働所得者は福祉支出の拡大から、高所得の人々に比べ、得るものが大きく、失うものが小さい。したがって、平均所得に比して有権者の大半が貧しくなればなるほど、福祉支出に対する期待支持はますます拡大するであろう。中位の投票者モデル)への批判

(1)Meltzer and Richardの枠組みを拡張し、社会保険支出の支持に与える不平等のインパクトに関する予測
(2)稼働所得の不平等が福祉支出に与えるインパクトを実証
(3)実証結果:稼働所得の不平等と、GDPのシェアとしての年金、健康保険、家族手当、資産調査政策との間にはほとんど関係がない
(4)実証結果:稼働所得の不平等が相対的に高い国においては福祉政策に対する支出が相対的に低い。不平等が上昇するにつれて低下する支出。

2007年12月17日月曜日

Liberation date

Liberation dateについては Wacziargo and Wallack(2004), Trade Liberalization and Intersectoral Labor Moveements,J.of International Economics 64(2)

2007年12月15日土曜日

Fernadez, et al. Adjustment Costs and Trade Liberalizaiotn

ADJUSTMENT COSTS AND TRADE LIBERALIZATION
Santiago Fernandez de Cordoba
Sam Laird
Jean-Christophe Maur
Jose Maria Serena

貿易の自由化、グローバリゼーションに対する調整コストを考えるときに参考になる。熟読はしていません。

2007年12月13日木曜日

Rickard, the Cost of Risk

The Cost of Risk: Examining the Missing Link between Globalization and Social Spending, IIIS Discussion Paper No.185, 2006

グローバリゼーション-福祉ネクサスを検討;貿易の開放度、exposureが社会支出需要にどのような影響を与えるかを検討。そのさい、労働者の調整コストを入れたところがポイント。労働者の調整コストは、Iversen & Soskice流に労働者の技能の特殊性の程度によって特徴づけられる。ただし、実証的には、流動性は産業間賃金格差によって代理されている。