2008年5月9日金曜日

Do Unemployment Benefits Promote or Hinder Structural Change?

Boeri and Macis(2008), Do Unemployment Benefits Promote or Hinder Structural Change? これまで失業給付は失業を引き上げると理解されていたが、彼らは失業給付がjob reallocationに与える効果に注目する。UBが雇用創出、雇用消失、農業部門、サービス部門に与える効果を、OECDのパネルデータを作成し、検討。そのさい、UBは(0,1)であり、失業給付制度の存在は1、それ以外は0。動学バージョンも検討。雇用創出・消失変数の作成、給付制度が雇用再配分に与える効果の分析手法は参考になる。

2008年5月8日木曜日

LABORSTA Internet

ILO, LABORSTA Internet Statistics ILO提供の労働統計、しばらく見ないうちに、かなり整備されてきている。掲載データは以下のとおり。

(1)Total and Economically Active Population
(2)Employment, Unemployment
(3)Hours of Work
(4)Wages
(5)Labour Cost
(6)Consumer Price Indices
(7)Occupational Injuries
(8)Strikes and Lockouts
(9)Other

Labor Market Regulation: Motives, Measures, Effects

Bertola, Giuseppe(2008), Labor Market Regulation: Motives, Measures, Effects, Report produced in the framework of the ILO project on The Economic Impact of International Labour Standards.
労働市場制度に関する理論的根拠および実証分析を展望した論文。ここの制度についての検討もあり。労働市場の規制の理論的根拠は労働市場や金融市場の不完全性に求められる。興味深い点:Bertolaの基本的なアイデアは、労働市場制度が不効率の金融制度の代替という点か? 

2008年5月7日水曜日

Unions and labour market institutions in Europe

Daniele Checchi and Claudio Lucifora(2002), Unions and labour market institutions in Europe, in Economic Policy, 2002.随分と古いが面白い論文である。

(1)労働組合を労働市場リスクから労働者を守る保険的機能を担うものとして理解。なお、従来の見方 rent-seekingな労組の理解を労組のbad viewとラベルづけている。
(2)労働組合組織率=経済的要因+制度的要因(GLSを利用)によって、労働組合と補完的もしくは代替的な制度を検出
(3)主成分分析を利用し、各国の制度的構図(労組に補完的か、代替的か)を示す。また、同じことを期間についても示す。

失職リスクの代理指標

失職リスクの代理指標としての失業水準の効果の役割は、3カ年移動の失業率の標準偏差によって捉えられる。

Product Market Rentの代理指標

いくつかの変数によって代理
(1)share of public sector employment
(2)indicators of market regulation
(3)degree of openness to international trade
(4)wage share on the gross domestic product

2008年5月5日月曜日

国際金融のトリレンマ

①為替の安定、②金融政策の独立性、③国際的な、資本の自由移動

<<金本位制の時代>>
 -為替の安定と資本の自由な移動は満たされていたが、金が国境をまたいで自由に移送されるために金融政策の独立性は保たれていなかった。
<<第2次世界大戦後のブレトンウッズ体制>>
 -固定相場制と金融政策の独立性を確保するために、短期的な資本の移動を制限
<<現在の為替相場制度>>
 -為替の安定よりも、金融政策の独立性と資本の自由な移動を優先。資本移動が大きくなると、介入により為替レートを安定化させることは時事上不可能
『アメリカの経済政策』(86)

2008年5月3日土曜日

Andre Sapir, Globalization and the Reform of European Social Models

Andre Sapir(2006), Globalization and the Reform of European Social Models, JCMS 2006 Vol.44, No.2, pp.369-90.
つまらない論文。興味深い点はBoeri(2002)の紹介部分だけ。所得と貧困の不平等の低下、労働市場リスクに対する保護、労働市場参加の報酬の観点から、ヨーロッパの社会モデルを4つに分類。EPL-UBのトレードオフ(Fig.2).インサイダーはUBよりもEPLを選好。

中尾武彦著『アメリカの経済政策』


中尾武彦著『アメリカの経済政策 強さは維持できるのか』を読み終える。新書にもかかわらず、時間がとれず、ちょっと長くかかってしまいました。1990年代のアメリカ経済と政策スタンスを網羅した、バランスのとれた紹介。さすが官僚。IMFへの出向経験があるだけに、金融関係の部分がとりわけ面白い。「変革の進む金融セクタ―とその政策」。3章のマクロ経済政策の視点も面白い。政策スタンスの収斂(新古典派的)とトリレンマの紹介は啓蒙的でしょう。

2008年5月1日木曜日

Melody Gardot

Coool!久しぶりにしびれました。ジャッケトも素敵。メロディ・ガルドと訳されているけど、YouTubeのインタビューを聞いていると、Gardotはガードと聞こえる。まあ、Rだからね。また、彼女のサイトも素敵です。WikipediaのMelody Gardotの紹介です。ざっと訳すとこんな感じでしょうか「1985年、ニュージャージーに生まれ、19歳に自転車に乗っていたとき自動車事故にあい身障者となる。この事故は悲劇であったが、これがきっかけで注目すべきミュージシャンとして認められるようになる。彼女が音楽を始めたのは主治医の勧めからであった。事故のさいに頭部に受けた損傷のために認知障害が発生するのではと心配したからであった。主治医は音楽が脳の損傷を劇的に改善するだろうと信じていた。(中略)医師の提案にしたがって、Melody Gardotはレコーディングをはじめた。そのときはまだ歩くことができなかったが、Some Lessons the Bedroo Sessionsというタイトルのドーナツ版をリリースした。快方に向けた彼女の意志は、少しばかりの幸運も相俟って、パブリックラジオ放送局WXPN、AAA(アダルト・アルバム・オールタナティブ)のローカルラジオのDJの目にとまった。同局はAmos LeeやNorah Jones等のアーティストにとってキャリアの出発点として知られている。Melody Gardotはすぐさま「天才シンガーソングライター」として人々の尊敬を集めるようになった。それは驚くべき音楽性はもちろんのこと、不幸にもかかわらず彼女が賞賛すべき勇気を示したからであった。」