Y. Gorodnichenko, J. Svejnar and K. Terrell(2009) Globalization and Innovation in Emerging Markets
グローバリゼーション・競争の拡大とイノベーションの関係を検討。競争はイノベーションに負の効果を与える、とりわけ効率性フロンティアから遠く離れた企業のイノベーションに負の効果を与える。したがって競争がイノベーションに与える逆U字形効果を支持しない。
多国籍企業のサプライチェーンと国際貿易が国内企業のイノベーションにとって重要なチャンネルであるとということが示されている。よりビジネスフレンドリーな環境における企業が、競争とイノベーションの正の関係もしくは逆U字形の関係を示す可能性が高い、ということに関する証拠も提示
2010年1月22日金曜日
2010年1月19日火曜日
Kose,et al.(2006) How Do Trade and Financial Integration Affect the Relationship between Growth and Volatility?
M. Ayhan Kose,Eswar S. Prasad,Marco E. Terrones(2006)How Do Trade and Financial Integration Affect the Relationship between Growth and Volatility?
ちょっと古いが、ようやく読み終える。成長とボラティリティの関係を検討した実証分析のペーパー。ボラティリティと貿易統合の相互作用に関する推定された係数が有意に正であるということ。また、ボラティリティと金融的統合との相互作用に関しても類似した結果を見出している。ここから次のような含意が引き出される——「貿易・金融の統合は、成長に負の影響を与えることなしに経済がボラティリティを処理できる余地を拡大する」
ちょっと古いが、ようやく読み終える。成長とボラティリティの関係を検討した実証分析のペーパー。ボラティリティと貿易統合の相互作用に関する推定された係数が有意に正であるということ。また、ボラティリティと金融的統合との相互作用に関しても類似した結果を見出している。ここから次のような含意が引き出される——「貿易・金融の統合は、成長に負の影響を与えることなしに経済がボラティリティを処理できる余地を拡大する」
2010年1月16日土曜日
2010年1月15日金曜日
宮本太郎『生活保障』

話題の(?)、宮本太郎著『生活保障 排除しない社会へ』を読む。福祉から就労へ(welfare to work)、あるいはスウェーデンの就労原則が基本軸であり、そうした軸から雇用と社会保障を結びつける政策提言へとまとめられる。なぜ雇用と社会保障を結びつける必要があるのか、またスウェーデンのような国においてどのように結びつけられてきたのか、この2点については教えられるとこころが多い。だが、問題は最後のビジョンであろう。排除しない社会?
些末なことであるが、個人的には、本書によってはじめて"different feathers"の意味を理解できた。レーンの「殻の保障」から「翼の保障」へ、というレトリックからのもの(106,171ページ)。
2010年1月12日火曜日
Kose,et al.(2009) Thresholds in the Process of International Financial Integration
Kose,et al.(2009) Thresholds in the Process of International Financial Integration, World Bank, Policy Research WP.
金融の開放(金融市場の統合)が成長に正の効果を与えるか、負の効果をあたえるか。この点については実証的には未決の問題であるが、この論文は金融開放と成長の関連が、閾値条件次第で、正になる場合、負になる場合を示している。閾値変数としては、国内の金融市場の発達の程度、制度の質、貿易の開放あるいは政策等が取り上げられている。実証分析手法としてはノンパラメトリック、セミパラメトリックな方法が採用されている。この点も参考になる。
金融の開放(金融市場の統合)が成長に正の効果を与えるか、負の効果をあたえるか。この点については実証的には未決の問題であるが、この論文は金融開放と成長の関連が、閾値条件次第で、正になる場合、負になる場合を示している。閾値変数としては、国内の金融市場の発達の程度、制度の質、貿易の開放あるいは政策等が取り上げられている。実証分析手法としてはノンパラメトリック、セミパラメトリックな方法が採用されている。この点も参考になる。
浜『グローバル恐慌』
浜『グローバル恐慌』を読み終える。読者の理解を促すために、レトリックが多用されているが…どうだろう? 世界金融はこんな状態ですよ、という漠然としたイメージを得ることはできるが、分かったようで分からないということになりそう。悪く言えば、うす〜い内容、よく言えばチョウ入門書として通勤電車の中で最適の読みもの。
末廣『タイ 中心国の模索』
2010年1月8日金曜日
stata SE ver.11 Mac版
購入してから、はじめて、使ってみた。何よりも、前バージョン(ver.8 随分長く使いました)との大きな違いは日本語が通る、ということである。グラフでも日本語が表示可能だし、do-editorでも問題なく、日本語が入る。でも、いちいち、日本語へ切り替えて使うのも面倒なので、とりあえずはコメントのさいに使用するくらいかなあ。
2010年1月6日水曜日
Abiad,et al. International Finance and Income Convergence
Abiad,et al. International Finance and Income Convergence: Europe is Different, IMf working paper, 2007.
Lucas(1990)パラドックスの実証的な検討。金融市場の統合・開放が新興経済諸国にとって便益をもたらすのか。貧困国への国際的な資本の流入は社会的に効率的である――伝統的な理解を批判。現実には、むりそ、資本の流れはuphillーー貧しい国から豊かな国へと流れる。急速に成長する新興国は、利用するよりも多くの貯蓄を生み出す。
本論文はヨーロッパについては資本の流れがdownhillであり、ヨーロッパ諸国の収斂化過程を促進している、ということを示す。この収斂化過程は、豊かになるつれて、その効果を低下させる。図6、図8の等高線を参照。交互作用項を等高線を使ってビジュアル化している。
Lucas(1990)パラドックスの実証的な検討。金融市場の統合・開放が新興経済諸国にとって便益をもたらすのか。貧困国への国際的な資本の流入は社会的に効率的である――伝統的な理解を批判。現実には、むりそ、資本の流れはuphillーー貧しい国から豊かな国へと流れる。急速に成長する新興国は、利用するよりも多くの貯蓄を生み出す。
本論文はヨーロッパについては資本の流れがdownhillであり、ヨーロッパ諸国の収斂化過程を促進している、ということを示す。この収斂化過程は、豊かになるつれて、その効果を低下させる。図6、図8の等高線を参照。交互作用項を等高線を使ってビジュアル化している。
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