2008年10月29日水曜日

恩田陸『上と外』

恩田陸『上と外』を読み終える。博多への出張の折、新幹線車内での暇つぶしのために読む。これまで読んだ,この著者の中で一番面白いかなあ(といってもさほど読んではいないけど…)。車中、十分に堪能できました。

2008年10月25日土曜日

社会科学者のための進化ゲーム

大浦宏邦著『社会科学者のための進化ゲーム:基礎から応用まで』を読む。進化ゲームに関する、これまでの和書の中で最良の入門書かもしれない。といっても、進化ゲームに関する和書はごくわずかしかないが…これまでは『進化的意思決定』をすすめていたが、これからはこれが入門書としてはベスト。微分方程式、行列の若干の知識が必要とされるが、本書では丁寧に解説されているので、数学が障害となることはないであろう。まあ、逆に、「テクニックだから手順さえ、覚えておけばいいよ」というのは後で困るかもしれない。本書に対する不満は、読書案内が貧弱だということ。入門書であるかぎり、これを終えたら次はこれを読みなさい、というのが、進化ゲームをさらに学ぼうとする読者には必要だと思うのだが。もっとも、これも和書の解説書が少ないゆえか。とりあえずは、『進化的意思決定』『ゲーム理論と進化ダイナミクス』、くせがあるけど『進化経済学の数理入門』を読めばいいでしょうか。Weibullの翻訳本はまだ手に入るんだろうか。

2008年9月17日水曜日

Labour Market Institutions and Labour Market Performance

Alfonso Arpaia and Gilles Mourre, "Labour Market Institutions and Labour Market Performance: A Survey of the Literature".
(1)労働市場制度データベースの紹介
(2)労働市場と労働市場パフォーマンス・マクロ経済との関連に関する研究のサーベイ
(3)制度を内生的なものと理解する理論の紹介:法律の源泉と社会的対立理論の紹介

付録の近年の研究の一覧表も有益

交互作用項を持つモデルでの限界効果 in Stata

交互作用項を持つモデルにおいて、stataで限界効果と標準誤差を求める方法。結局、簡単だけど計算しないといけないんですね。

2008年9月4日木曜日

吉田修一『ランドマーク』

吉田修一『ランドマーク』を読む

2008年6月30日月曜日

Efficient Estimation of Time-Invariant and Rarely Changing Variables in Finite Sample Panel Analyses with Unit Fixed Effects

Plumberadn Troeger(2006) Efficient Estimation of Time-Invariant and Rarely Changing Variables in Finite Sample Panel Analyses with Unit Fixed Effects.
(1)時間をつうじて変化しない、もしくは緩慢にしか変化しない説明変数を採用する場合の、固定効果モデルの解説
(2)

Synthetic Control Methods for Comparative Case Studies

Abadie, A. et al.(20079 Synthetic Control Methods for Comparative Case Studies.
Synth手法の解説、応用。イベントが発生した地域(や国)とそうでない国との比較のような場合に利用価値がある。Stata等のバージョンが開発されている。開発者のJens Hainmuellerのホームページからダウンロードできる。StataのSynthバージョンは基本Windowsバージョンであり、Synthをインストールした後に、synthopt.plugin をマック版(Mac universal)に置き換える必要がある。

2008年6月27日金曜日

Efficiency and equality in the labour market

Jonas Agell, Efficiency and equality in the labour market, August 25, 2003.

福祉国家、社会保険としての労働市場制度
「リスク回避的な個人にとっては、不確実は不安の種である。大半の人々にとり、人的資本はもっとも重要な資産である。だが、民間保険市場は、労働市場の多様なリスクからの保護を求める人々の需要に適合しない。とくに、非対称的情報の理由で、または人的資本に係わる長期的な保険契約を執行する問題のために、保険産業は長期的なキャリアリスクに対する保護を提供することはない。

保険市場の不在が政府の再分配政策にとっての重要な役割だという指摘は標準的な帰結である。可処分所得の分散を引き下げることによって、再分配的課税と移転のシステムは、通常のインセンティブと平等効果に加えて保険効果を提供することによって厚生を改善するかもしれない。…保険市場の不在が、課税をつうじて資金調達された福祉国家がなぜ重要な効率性目的を満たすのか、ということを説明する。それは公正と平等の観点からの標準的な正当化を超えるものである(cf. Atkinson(1991,1999), Barr(1998), Sandmo(1991,1998)。福祉国家は、経済的効率性を悪化させる課税wedgeを課すが、有権者はそうしたコストを進んで支払おうとする。それというのも、有権者は補償的な保険給付を受け取るからである。

しかし、福祉国家をつうじた所得再分配は将来の不確実性に対する保険を購入する唯一の方法ではない。保険は、稼働所得分布を縮小させるような労働市場制度をつうじても提供されうる(平等主義的な労働組合、最低賃金立法および失業保険)。…賃金分布の「小さな」圧縮からの保険給付は経済に課されたどのような効率性損失をも超える。こうした分析においては、平等主義的労働組合が自己の不熟練労働者の間に失業を創造するが、それにもかかわらず平均労働者の期待効用が、如何なる失業も存在しない自由放任経済においてよりも高くなる、ということに注目することは重要である」

Labor Market Reforms: The Evidence does Tell the Orthodox Tale

Glyn et al.(2006)Labor Market Reforms: The Evidence does Tell the Orthodox Tale.

Nickellらメインストリームの、「労働市場制度と失業の関連」に関する分析を批判。かれらの計量分析が頑健さを欠くということwを示す。Fighting Unemployment掲載論文の続編というとこか。

Do 'Liberal Market Economies' Really Innovative more Radically than ' Coorinated Market Economies'? Hall & Soskcie Reconsidered.

Do 'Liberal Market Economies' Really Innovative more Radically than ' Coorinated Market Economies'? Hall & Soskcie Reconsidered.
(1)アメリカのパテント引用データを利用し、LME=ラディカルイノベーション仮説を検討
(2)パテンドデータを利用した、技術のラディカルの程度に関する指標の作成
(3)Specialization指標の作成