2011年10月25日火曜日

黒木登志夫著『知的文章とプレゼンテーション』

黒木登志夫著『知的文章とプレゼンテーション』。英語論文の作成、投稿、プレゼンにあたっての筆者の考え、テクニックを紹介した新書.内容自体はそれほど目新しいことはないが、これからそういうことを行う人には新鮮かもしれない。それにしても、英語はずっ〜と努力しつづけないとダメですね。痛感.

2011年10月24日月曜日

Pierre and Scarpetta, Employment Regulations through the eyes of employers

Pierre and Scarpetta (2004), Employment Regulations through the eyes of employers: Do they matter and how do firms respond to them?

かなり古いが、タイトル通り、使用者がEPLをどのように認識するかを分析したペーパー。使用者の認識を捉えるデータはWorld Bank,Doing BusinessとInvestment Climateのアンケート調査からのものである。

(1)どのような企業がEPLを制約的と捉えているか. innovation企業ー生産ラインを更新する、もしくは新製品を開発する企業ーはどうか。企業規模はどうか。
(2)厳格なEPLにどのように企業が対応するか.企業規模ごとにどのように対応するか。

近年、労働者の側からEPLをどのように受け止めるかという研究が多いが、この論文は企業の側に注目した先駆的研究といえるかもしれない。興味深い点は、雇用保護が使用者によってどのように認識されるかという点の分析と、雇用保護の法制上の厳格さと事実上の厳格さが関連するかどうかを検討している点であり、また、事実上の厳格さ(執行度)を捉える際に、政府職員による査察等のデータに基づいている点である。