2009年12月30日水曜日

Terminator Salvation(ターミネーター4)


Terminator Salvation(ターミネーター4)をみる。それなりに面白いけど…こけた理由がなんとなく分かる。前半はすこしたるいし、戦いは別にターミネーターでなくとも良いし、たんなる戦争もののように思える。まあ、ビデオをとめ、とめ、見ました。

2009年12月28日月曜日

ジャック・アタリ『金融危機後の世界』


アタリの『金融危機後の世界』をようやく読み終える。中心都市なる概念は理解できないものの、日本経済への洞察や金融危機の原因に対する見方は面白い。たとえば、日本経済の回復の3点セットは輸出依存・円安依存・高付加価値化であるとし、次のように述べている。「2001年から日本の経済は回復したが、1990年代の「失われた10年」の影響は日本の社会と経済にしっかりと刻み込まれている。/日本国民は、1980年代の陶酔的熱狂の夢がさめた後、ふたたび貯蓄に回帰した。不況による解雇、賃金上昇の停滞に対する強い不安により、国民の消費は大幅に減少した。/日本企業は、国内市場の不振を埋め合わせるために、円安を追い風として、こぞって輸出に精を出し始めた。とくにアメリカと中国への輸出は、日本の輸出総額の約35%を占めるにいたっている(2008年度)。」

また、金融危機の1つの原因についてはアメリカ経済における再分配にあるとする見解を示している。
「市場は、希少な資源を最適に配分するための最高のメカニズムである。しかしながら、市場が自ら、必要となる法を整備したり、生産手段をフルに活用するための需要を創出したりすることはできない。市場社会を効率的に機能させるためには、法整備によって所有権が担保されるとともに、企業間競争が維持され、きちんといsた賃金や公共支出がなされ需要が創出されることが重要である。/つまり、そのためには、所得や資産の分配における公的介入が前提条件となるのである。

ところが、こうした所得の分配が行われなかったために、少なくともここ20年間、とくにアメリカでは、需要はサラリーマンの借金で維持され、その借金は、借金によって購入された資産を担保としてきた。こうした負債を許容できるレベルに抑え込むためには、アメリカの中央銀行にあたる「連邦準備制度理事会」は、2001年以来、金利の引き下げを余儀なくされて来た。そしてこのことによってFRBは、うまい投資先を見つけられる人々は、多額の借金をすれば金持ちになれる、という環境を作り出したのである。」(p.30)

2009年12月25日金曜日

対外資産・債務データ

Philip Lane氏のホームページにおいて、1970年から2004年にわたる145カ国の対外資産と負債のデータExternal Wealth of Nations Mark II が提供されている。また、同データに関する詳細はIMFのこのページにおいて提供されている。

2009年12月18日金曜日

『IMF:使命と誤算』


大田英明著『IMF:使命と誤算』を読む。オーソドックス新古典派にもとづいたIMFの処方箋が、いかに途上国の発展に負の影響をもたらしてきたかを、ラテンアメリカ、97-08年のアジア通貨・金融危機、それに今回の世界金融危機の分析をもとに明らかにした好著。IMFの批判であるものの,イデオロギーがちの新自由主義批判ではなく、それぞれの危機に対する研究にもとづいた批判は説得的。今年読んだ新書の中で一番の収穫かもしれない。

2009年12月17日木曜日

CEPII Database

CEPII Database、国際貿易の他にも生産性、などさまざまなデータが提供されている。また、各国の制度プロファイルを示すデータInstitutional Profiles Databaseも利用可能である。

2009年12月16日水曜日

Stata SE ver.11へバージョンアップ

stata intercooled8からstata SE11へ一挙にバージョンアップ。なぜか、購入したver.8はintercooledであったにもかかわらず、シリアルナンバーはse用。それでSEでないとバージョンアップは不可能ということで、およそ1万円アップにもかかわらず、SE.ver.11にアップグレード。Mac版ということでdo-editorが、stata本社のHP画面と違っている模様、外見だけではなく、昨日も違うようである。とはいえ、いまだまったく使っておらず、これからさまざまな機能を試す予定。

2009年12月15日火曜日

World Bank_Enterprise Survey

Enterprise Surveysは企業レベルの国際的なアンケート調査。各国のビジネス環境、その変化、ビジネス活動に対する制約等に関する企業へのアンケート調査のデータが提供されている。データ形式はstata。なお、ダウンロードにあたっては登録が必要。一般に提供されている、ミクロ企業レベルデータとしては最大か? 

2009年12月2日水曜日

iMac 27インチ購入


ようやく注文していたiMac27インチが到着!最初に見てその大きなディスプレイに圧倒される。初日は慣れないせいか、目が疲れる。2日目からは慣れ、初日の感動も若干薄れ気味。それでも、ワクワク感がつのるPCである。マジックマウスもこれからのマウスの定番になりそう。ディスプレイは本当にきれい。iTunesでニュースを見ていると、まるでテレビ。

2009年10月15日木曜日

エリノア・オストロムとコミュニティ

オストロムが経済学賞を受賞したことは、とりわけ、経済学者の間で以外に受け止められている。これは当然かもしれない。彼女の研究の多くは市場だけが資源を効率的に配分するという経済学者の合意に異議を唱えるものがおおいからである。もっとも、研究対象が社会的ジレンマの状況を生み出す共有資源の管理ということにも起因するであろうが。多くの紹介記事は、オストロムの研究は共有資源の統治、ガバナンスの研究にあるとしている。彼女の共有資源の管理に研究において特筆する点は、管理の効率性が市場でも政府でもなく、この両者に加え、コミュニティが補完的役割を果たしたときに、もっとも効果的だというものであろう。「統治とは、もはや、他の諸個人が中央政府において行う行動ではない。統治とは、公営住宅の所有者や地方や都会の小規模のコミュニティの市民が学ぶものなのである。」(『平等主義の政治経済学』p.143)

平たく言ってみれば、政府の手助けだけでもだめだだし、個人の自助努力だけでもだめ。コミュニティのみんなで協力してがんばりましょう、ということ。しかも、そうした協力が自生的に発生し、社会的レジンマ状況が解決されているケースが各国に多くありますよ、といこと。

2009年10月11日日曜日

My Life in Ruins


ギリシャ系女優ニル・ヴァルダロス主演のラブコメディ。ツアコンダクター役のニル、お相手のバス運転手、ギリシャ旅行ツアーに参加した奇妙な旅行客が、ギリシャの観光地をまわりながら、心を通わせて行くという王道的なラブコメディ。じいちゃん役のRichard Dreyfussがいい味を出している。

2009年9月28日月曜日

『平成経済20年史』

1年程まえに出版されたものだが、紺谷典子著『平成経済20年史』を読み終える。外資(アメリカ)ー大蔵省(財務省)ー財界・改革派の結託という構図はキワモノぽく、度をすぎるとトンでも本の仲間入りをしそうだが、ここ20年の改革に対しては一刀両断で、ともて分かりやすい(また、そこがキワものの臭いを醸し出すのだが…)。「改革」とは名ばかりで結果的には「財政の緊縮」+民営化という結果に終わったという評価は確かにそうであろう。それにしても、「平成」が経済史になるとは…もう20年も過ぎ、経済史の対象になるのか、と個人的にはポイントはずれの点に感心。

2009年9月14日月曜日

Asia Regional Integration Centerデータ

Asia Regional Integration Centerには、GDPの4半期データ等、アジアのマクロ経済指標が公開されている。

2009年9月12日土曜日

1Q84


村上春樹著『1Q84』を読み終える。世界、寓話、メタファー

2009年9月8日火曜日

世銀のデータ集

世界銀行における経済成長等に関するデータ集

Economic Growth datasets
The Effects of Infrastructure Development on Growth and Income Distribution (2004)
Growth Is Good for the Poor, published in Journal of Economic Growth (2002)
The Lost Decades: Developing Countries’ Stagnation in Spite of Policy Reform 1980-1998, published in Journal of Economic Growth (2001)
Life During Growth, published in Journal of Economic Growth (1999)
Measuring Aid Flows: A New Approach (1998)
Africa's Growth Tragedy: Policies and Ethnic Divisions (1997)
International Measures of Schooling Years and Schooling Quality (1997)
Measuring Income Inequality (1997)
Economic Growth and Environmental Quality: Time Series and Cross Country Evidence (1996)
Physical Capital Stock: Sources, Methodology and Results (1995)
Capital Fundamentalism, Economic Development, and Economic Growth (1994)
How Strongly Do Developing Countries Benefit From Equipment Investment? (1994)
Educational Attainment Data, 1960 - 1985 (1993)
Idea Gaps and Object Gaps in Economic Development Romer dataset (1993)
A Sensitivity Analysis of Cross-Country Growth Regressions (1992)


Institutions and Governance datasets
Database of Political Institutions (updated 2007)
Worldwide Governance Indicators (2007)
Public Goods and Ethnic Divisions (1999)
Regulatory Discretion and the Unofficial Economy, published in American Economic Review, 1998


Macroeconomic Policies datasets
Electricity Regulation (2004)
Telecommunications Regulation (2004)
Institutions, Trade and Growth. Published in Journal of Monetary Economics (2002)
Global Development Network (2001)
Inflation and the Poor. Published in Journal of Money, Credit, and Banking (2001)
Finance and the Sources of Growth and Financial Intermediation and Growth (2000)
Policies and Institutions that Promote Saving (2000)
Small States, Small Problems? (2000)
Effective Development Assistance/dataset from Measuring Aid Flows (1998)
Inflation Crises and Long-Run Growth. Published in Journal of Monetary Economics (1998)
Stock Markets, Banks, and Economic Growth, published in American Economic Review ( 1998)
Has Latin America's Post-reform Growth Been Disappointing?, published in Journal of International Economics (1997)
The Soviet Economic Decline (1995)
Public Sector Deficits and Macroeconomic Performance (1994)
Fiscal Policy and Economic Growth: An Empirical Investigation Dataset (1993)
Good Policy or Good Luck? Country Growth Performance and Temporary Shocks (1993)
The Role of Macroeconomic Factors in Growth (1993)

2009年9月2日水曜日

lincom

回帰分析を実行後の仮説検定の手法の1つ。

lincom exp

 expは係数の線形結合

see pp.186-7, Adkins & Hill, Using Stata for Principles of Econometrics, 3rd ed.

2009年9月1日火曜日

金融改革データベース

A. Abiad, E. Detragiache and T. Tressel (2008) A New Database of Financial Reforms,MF Working Paper, WP/08/266
本論文で紹介されているデータベースがここからダウンロード可能。エクセルとstataフィアル。

2009年8月31日月曜日

Outoput volatility of fice crisis-affected East Asia economies

K.-W. Li and M.-L. Kwok(2009) Outoput volatility of fice crisis-affected East Asia economies.97年の金融危機以後の東アジアの成長ボラティリティを検討した論文。HPフィルターを利用して、この論文は、1997年以後の日本、シンガポール、韓国、台湾、香港のGDPの成長ボラティリティ、その要素、およびストック市場を検討する。4半期データにもとづいた経験的証拠は、シンガポールと韓国の両方に関して産出高ボラティリティがアジア金融危機以後上昇した、ということを示している。GDPの構成要素に関しては、貿易が台湾においてGDPボラティリティを低下させるにあたって主要な要素である。香港は投資/民間消費のボラティリティにおいて上昇/低下を経験してきた。5つの東アジア経済において、政府介入はシンガポールにおいて明瞭である。香港と台湾におけるストック市場はショックを吸収するにあたってより強力な能力を示している。

2009年8月29日土曜日

Snow Leopard

早速、Snow Leopardを購入し、ノートにインストール。使えなくなるソフトもなく、順調。たしかにスピードが速くなった。また、exposeが便利,とくにノートのトラックパッドを使ってると便利。

2009年8月16日日曜日

tscollapモジュール

月次データを、四半期デーや年次データに変換するルーティン。

(例)
webuse air2, clear
tsmktim ym, start(1949m1) <---1949年1月から始まる月次データ
tsset tm <---------------事前に必ず指定しておく必要あり
tscollap (first) firts_air=air (last) last_air=air, to(q) gen(quarte)<----月次データairを、四半期の最初の月のairデータを利用しコンパクトにする。それをfirst_airに保存、同じく四半期の最後のairデータをlast_airに保存。オプションのto(q)は月次データをquarterlyデータにしなさいということ。また、gen(quarte)はquarterという名前の四半期データ表示系列を作成しなさいよ、というコマンド。

が、stat( )でmean,sumがなぜか機能しない。なぜ? で、月次データを4半期ごとに平均をとるために
 generate qtr=qofd(dofm(ym))
 format qtr %tq
 collapse mair=air,by(qtr)

2009年8月13日木曜日

tsmktimモジュール

月次データの作成を終えたところで、BaumのAn Intro..を眺めていたら、彼によって作成されたモジュールtsmktimが利用可能であることを知る。このモジュールは、年、月、週および日次データを作成する

tsmktim time, start(1996m1) <-----括弧にスタートの日をいれる

ssc install tsmktim

1996m1形式(月次)データの処理 in stata

外部データから月次データを読み込んだ際、1996m1等の形がストリングデータとして読み込まれてしまった。で、変換の仕方がよく分からないので、新たに時間変数を作成することに(この方が手っ取り早い?)


観察値が1996年の1月から始まるとする。
 generate time=m(1996m1)+n_1-1
 format time %tm <-----------------timeは月次データですよと教える。

あとは通常どおりtssetコマンドで
 tsset time <------------------------timeが時系列データだと教える

2009年8月11日火曜日

TheValue of Institutions for Financial Market

B. Akitoby and T. Stramann(2009) The Value of Institutions for Financial Market: Evidence from Emerging Markets.
制度が金融市場のリスクプレミアムに与える効果を検討。ここで制度という場合、おもに政治制度(統治の質、選挙制度、民主種主義的制度等)であり、それらがスプレッドに与える効果に注目する論文。それほど面白くはない。

Financial integration, information and communication technology, and macroeconomic volatility

K. W. Ko(2007) Financial integration, information and communication technology, and macroeconomic volatility: Evidence from ten Asia economies.

本論文の目的は1980年から2003年にかけてのアジア10国のサンプルにおいてICTの発達と金融的統合が産出高ボラティリティに与える複合的効果を理論的実証的に検証することにある。実証的には、サンプル国を、より金融市場の統合が進んだ国とそれほどではない国に分類し、それぞれのグループごとにpanelVARを利用し、インパルス反応を比較分析してい点が興味深い。

2009年8月10日月曜日

Labor Market Insitutions and Macroeconomic Volatility in A Panel of OECD Countries

Rumler and Scharler(2009) Labor Market Institutions and Macroeconomic Volatility in A Panel of OECD Countries.

Calmfors and Driffill(1988)の議論を拡張:賃金交渉過程の制度的特徴が、どのように、外生的ショックに対するマクロ経済変数の反応に影響を与えるのかを検討。具体的には、労働市場制度がビジネスサイクルのボラティリティに影響を与えるかをOECD20カ国のサンプルにおいて実証的に分析
実証的発見
(1)高い労働組合組織率によって特徴づけられる国が産出高のよりボラタイルな動きを経験する傾向にあり、他方、賃金交渉制度の雇用保護法制の程度が産出高のボラティリティに対して限定的な役割を果たす
(2)高度にコーディネートされた賃金交渉制度がインフレのボラティリティに対して抑制的インパクトを与える

Hodrick-Prescott filter, stataモジュール


Stata ver.8については、hprescott8が利用可能である。

ヘルプの例
. webuse lutkepohl, clear
. hprescott8 investment, stub(HP)

stub()オプションの()で指定した変数名(HP_)の新しいフィルター系列とスムーズ化された系列が作成される。
HP_usa_1:循環系列(実績値ートレンド系列)
HP_usa_t-1:トレンド系列

2009年8月7日金曜日

Managing East Asia's Macroeconomic Volatility

Olaberria and Rigolini(2009) Managing East Asia's Macroeconomic Volatility.
東アジア経済において、成長のボラティリティが長期的には低下していることを確認。その理由を、制度、金融の発達、政策技術の発達、貿易の開放に求め、どの原因がもっとも重要かを検討。金融危機以後の東アジアの成長のボラティリティを高めているのが、貿易の開放であることを指摘。通常のボラティリティと機器のそれを区別する、概念も有益か。

moving-widow summary statistics

moving summary statisticsを計算するためのモジュール:mvsumm, by Cox and Baum. 使用法とグラフのサンプルが、Baum, An Introduction to Stata Programming, p.162に掲載。なお、moving correlationのためのmvcorrもあり。

ssc install mvsumm
ssc install mvcorr

2009年8月5日水曜日

濱口桂一郎著『新しい労働社会』


濱口桂一郎著『新しい労働社会ー雇用資システムの再構築』
職を守ることと、個人を守ること。長期勤続や生活給型の賃金体系の下、これまで職を守ることが、同時に、個人の生活を守ることでもあったが、もはや職の保護=個人の生活の保護は、非正規労働者の増加等をみれば不可能だと言える。労働と社会の関係を根本的に変更する必要があるが、しかし、著者は比較的穏当な制度設計を提案。この点は労働行政に係わった経験からか。

2009年8月4日火曜日

オフショアリング指標

P. Agnese and J. E. Ricart(2009) Offshoring: Facts and numbers at the country level.国レベルのオフショアリング指標が考案され、掲載されている。

金融化の1つの尺度

Intensity of financialization
-機関投資家の資産/GDP

2009年8月3日月曜日

Does the Threat of Offshoring Lead to More Demands for Social Protection? A Micro-Level Analysis of the Compensation Hypothesis

S. Walter and L. Maduz(2009)Does the Threat of Offshoring Lead to More Demands for Social Protection? A Micro-Level Analysis of the Compensation Hypothesis.グローバリゼーションー福祉国家の拡大という補償仮説をミクロレベルから説明しようとするもの。そのさい、グローバリゼーションの影響をオフショア可能性指標と技能(教育水準)によって代理し、それが個人の不安(雇用に関するアンケート調査)にーーOrdered logitを利用しーー何らかの効果を持つかどうかを検討。

Differentiation of Social Demands in Europe

Amable (2009) The Differentiation of Social Demands in Europe. The Social Basis of the European Models of Capitalism この論文は、ヨーロッパ社会調査(ESS)の個人データを利用し、ヨーロッパ社会モデルの2つの主要因ーー再分配と労働組合ーーに対する選好の決定要因のインパクトをテストしている。基本的な仮説:ヨーロッパモデルの2要因に対する個人の支持の主たる決定要因が所得、地位および個人の労働市場における社会的ポジション。ordered logit modelによって分析.

A neorealist approach to institutional change...

Amable and Palombarini (2009) A neorealist approach to institutional change and the diversity of capitalism. ホールソスキスの企業中心型の資本主義の多様性論は、機能主義的であるため、制度の変化が扱えない。国家の役割が軽視されている。この点で政治経済的均衡論が優越?

Unemployment, institutions,and reform complementarities

Bassanini and Duval(2009) Unemployment, institutions,and reform complementarities, OREP.
本論文において利用されているデータが、OECDサイトより取得可能。マクロ計量モデルによって、制度(および制度の相互作用)が失業に与える効果を推定。(1)交互作用項をマクロ計量モデルに導入した場合の問題点、(2)制度と制度的枠組み全体との相互作用を取り入れた、非線形モデルの推計方法は参考になる。推計に利用された1982年〜2003年の労働市場指標(含む労働市場制度)のデータが取得可能である。ただし、データはstata形式である。

2009年7月27日月曜日

政治制度データベース

Database of Political Institutionsは世界銀行のThorsten Beck , Philip E. Keefer and George R. Clarkeによって収集編集されているデータベース。stataファイルで提供されている。データベースの詳細については同サイトに掲載されているDescriptionを参照

2009年7月26日日曜日

先進国の金融ストレスから新興経済への波及

R. Balakrishna, S. Dnninger, S. Elekdag and T. Irina (2009) The Transmission of Financial Stress from Advanced to Emerging Economies. FSIデータにもとづき、新興経済のFSIが先進国のFSIによって、金融リンケージ、貿易リンケージをつうじて影響を受けた、ということを示している。また、それが各国の経済状態によって異なることも指摘.

European Social Survey

ヨーロッパ社会調査。登録することでデータをダウンロード可能。ミクロ計量において利用される。

2009年7月14日火曜日

The Macro Data Guide

The MacroDataGuideはネット上のマクロデータを探す際に便利なポータルサイト。たとえば、次のようなデータにリンクされており、すべてではないが、ほとんどのリンク先でダウンロードが可能である。ノルウェーの社会科学データサービスによって運営されている。

SOCIAL WELFARE POLICY AND SYSTEMS
Social welfare systems
Specific social services: use and provision

SOCIETY AND SOCIAL STRATIFICATION
Children
Elderly
Equality and inequality
Family life and marriage
Gender and gender roles
Housing
Minorities
Religion and values
Social and occupational mobility
Social behaviour and attitudes
Social conditions and indicators
Social exclusion
Youth

TRADE, INDUSTRY AND MARKETS
Agricultural, forestry and rural industry
Business and industry
Trade

2009年7月11日土曜日

in Paris


13年振りのパリである。パリはこれで通算3度目。いつもどおり、ほぼ13時間に及ぶ飛行機には辟易。毎度のことながら2度とヨーロッパには来ない、というよりも2度と飛行機には乗らないと固く決意する。今回はいつにまして観光なしスケジュール。8日の夕方につき、9日は朝からずっとセミナー、ホテルには11時頃に戻る。10日は10時から13時まで出版の打ち合わせ。昼ご飯を食べた後別れ、3時近くに一度ホテルに戻り、休憩。その後、ルーブルからコンコルド、国会議事堂、セーヌ川沿いをオルセー近くまで歩き、エッフェル塔までと思ったものの、あきらめる。地下鉄でコンコルドからサンミッシュエルまで移動。友人ともにカルチェラタンを散策し、ソルボンヌ大学や本屋を覗き見。夕食後、ジャズライブを聴きに行く。久しぶりに聴く生演奏は楽しい。Cool !

2009年7月6日月曜日

金融ストレス指標

IMFのSelim氏より、各国別の金融ストレス指標を更新し、ダウンローできると連絡あり。感謝!彼らのワーキングペーパーのダウンロードサイトより、ワーキングと十にデータがダウンロードできる。

もう少し早ければ、明後日からのフランスでの報告に役立てられたのに…と思いつつも、感謝、感謝。それにしてもフランス行きは憂鬱である。13時間もかけて行く必要があるのだろうか。国際会議での報告の機会を得られるのかもしれないが、主観的なコストとベネフィットはコストが大きい。あ〜憂鬱。

2009年7月1日水曜日

パネルVAR

世銀のシニアエコノミストInessa Love氏より、panel VARのプログラムをいただく。感謝!

2009年6月21日日曜日

ドイツEstablishment History Panel (BHP) for 1975 to 2006

ドイツの企業データ:くわしくはResearch Data Center。The Research Data Centre (FDZ) of the Federal Employment Agency at the Institute for Employment Research."The Establishment History Panel (BHP) for 1975 to 2006 includes all of the establishments throughout Germany.また、このデータを紹介したペーパーがある。

2009年6月13日土曜日

Financial Stress, Downturns, and Recoveries

R. Cardarelli, S. Elekdag and S. Lall(2009) Financial Stress, Downturns, and Recoveries. 金融危機が実態経済に与える影響を分析。金融ストレス指標の開発、如何なる条件が金融危機を実体経済への景気後退へとつながるのか、また、金融制度の相違により、そうした金融危機と実体経済の景気後退は関連するのかを分析。

Hodrick-Prescott filter in R

RでHodrick-PrescottフィルターはパッケージmFilterで提供されている。hpfilter. 画像も掲載されたヘルプはここです。

2009年6月7日日曜日

Wikigender:OECDのジェンダー情報、SIGI

Wikigenderは世界中のジェンダーベースの問題に関する知識を交換したり改善したりするためにOECD Development Centreによって開始されたプロジェクト。とりわけ、ジェンダー不平等を測るために適切な統計を確認したり実証的証拠を集めることに焦点が置かれている。

Social Institutions and Gender Index(SIGI)。なお、このデータベースについてはBoris Branisa, Stephan Klasen, Maria Ziegler (2009) The Construction of the Social Institutions and Gender Index (SIGI) が詳しい。

2009年6月2日火曜日

金融ストレス指標(Financial Stress Index)

金融ストレス指標(こんな訳でいいのか?)が、IMFの報告書の付録として提供されている。World Economic and Financial Surveys World Economic Outlook (WEO) Financial Stress, Downturns, and Recoveries  October 2008.また、Working Paper WP/09/100, Roberto Cardarelli, Selim Elekdag, and Sbir Lall, Financial Stress, Downturn, and Recoveries.もある。

2009年5月3日日曜日

gran trino

クリント・イーストウッド監督、主演「グラントリノ」をみる。イーストウッドは本当に監督としても役者としても素晴らしい。アジア人の少年と姉役の子もなかなかいい。アメリカ社会の陰影を描いているが、ストーリーも飽きさせないのはさすがハリウッド育ちというところか。結末だけはいただけない、西部劇的。

2009年4月26日日曜日

スラムドッグ&ミリオネア

遅ればせながら、話題のスラムドッグ&ミリオネアをみる。クイズショーと主人公ジャマールの人生(インドの社会)を重ね合わせながらストーリーが展開される。巧みなストーリー展開はハリウッドばり。アカデミー賞をとるには、多少の毒を入れても、ハリウッド化が必要だった模様。描かれたインド(ムンバイ)社会は高成長を続けるインドとはまた異なった側面を見せ、面白い。

2009年4月5日日曜日

Red Cliff PARTⅡ

Red Cliff PARTⅡを見る。PARTⅠ以上に戦闘シーンが圧倒的。相変わらず、トニーレオンの存在感が際立っている。娯楽作品に仕上がっているから、間違いなく、ヒットするでしょう。

2009年3月31日火曜日

Bayesian VARパッケージ in R

Bayesian VARのRパッケージがBrandt,Freemanによって提供されている。install.packages(MSBVAR")

2009年3月30日月曜日

The Effect on the Swedish Real Economy of the Financial Crisis

Par Osterholm(2009), "The Effect on the Swedish Real Economy of the Financial Crisis". 金融危機がスウェーデンの実物経済に与える効果を検討。このため、short interest rate, short interbank spread, return on the stock exchangeの3つの変数を利用し、金融状態指標を作成した上で、Bayesian VARを利用し、金融危機が実態経済に与える影響を分析。

金融状態変数の作成方法、BVARをつうじた金融危機が実体経済に与える効果の分析は示唆的。

『ソウルフルな経済学』


ダイアン・コイル『ソウルフルな経済学』を読む。装丁も邦題もキワモノのような印象を与えるが、まじめな、現代の新古典派経済学の研究状況を紹介した好著である。これを読むと、シカゴ流の新古典派原理主義者のような研究者はもはや存在しないかのようである。内生的成長、クルーグマンの経済地理学、行動経済学、情報の非対称生、制度、文化やネットワーク(経済学の他の社会科学領域への浸食から社会学の諸概念の経済学への取り込み)、ゲーム論(進化ゲーム)、シミュレーションを取り入れた最近の研究動向を紹介。さらに実証経済学ーーとくにミクロ計量経済学の発展ーーも、政策形成や人間行動のより深い理解を可能にするという。うがった見方かもしれないが、意外と従来異端派と呼ばれる研究も評価している。たとえば、Bowles, Ormelod(同僚だから?)が高く評価されている。

実証を重視する著者らしく、マジソンのGDPデータ(Pen World Tableの国際比較データ)の紹介から入る所は面白い。「…経済学では市場も制度なのであり、私たちは非常に実証主義的なのである」(358)

2009年3月20日金曜日

FDIと成長

開発途上国においては、FDIが成長に寄与するのかどうか、に関する論文を何本か読む。マクロデータにもとづく研究も、ミクロデータにもとづく研究も、FDIが既定的だという断定するには難しいという合意にいたっているらしい。興味深いことはそうした効果がホスト国の状況に依存するという主張が展開されているという点。

Yes man

ジムキャリーの yes man をみる。どたばたの末、心温まるというストーリー。どたばたであマスクマンには遠く及ばないし、恋愛ものとしても中途半端で、映画館ではみる価値はない、という程度でしょう。

2009年3月14日土曜日

7 POUNDS

ウィルスミス主演の"7 POUNDS"を見る。邦題は何だったかなあ〜。自分の不注意で奥さんを含め、7人(?)の命を奪う、交通事故を起こしてしまった主人公が、自分の臓器をおくる、という話し。こう書くと即物的だが、臓器よりも「思い/やさしさ」を残していくという話しといった方が正解でしょう。心温まる映画かもしれないが、お涙ちょうだいの安っぽい映画でしょう。ということで評価はBマイナスかC。

2009年3月10日火曜日

Passengers

Passengersをみる。途中までミステリー仕立てで興味を引くが、かと思えば、シックスセンス流のどんでん返しでラブロマンス。まあ、それほど飽きはさせないが…まあ、Bプラスぐらいの評価じゃないでしょうか。主演女優はアン・ハサウェイ。監督ロドリゴ・ガルシアは、かの傑作『百年の孤独』を生み出したガルシア・マルケスの息子。

2009年2月24日火曜日

仕事at Seoul

今回の目的地、延世大学と高麗大学。


 

2009年2月23日月曜日

prvalueによる予測値計算

石黒格編著「Stataによる社会調査データの分析」のP.69-70を参照。また、交互作用項が入るケースについては、P.96-97を参照。

2009年2月6日金曜日

Kenworthy & McCall, Inequality, public opinion and redistribution

Kenworthy & McCall (2007), Inequality, public opinion and redistribution. Socio-Economic Review 6, 35-68.
現実の不平等(賃金の不平等と家計所得の不平等)の変化が、個々の人に正確に認識されるかということを検討した論文(現実の不平等ー→認識された不平等)。理論的には、中位の投票者モデルの実証的妥当性を検討しようとしたものである。なお、個々人の認識はISSPのアンケート調査をもとに捉えられている。

(1)現実の不平等
(2)自覚された不平等
(3)社会政策への需要
(4)政策形成

この研究は(1)から(2)への連鎖の欠落を埋めるものであり興味深い試みである。descriptiveではあるものの、データを利用した、堅実な研究。

Social Assistance/Minimum Income Protection

The Social Assistance and Minimum Income Protection Interim Data-Set(SaMip)
スウェーデン社会研究所(ストックホルム大学)のプロジェクト。Kenneth NelsonのHPからダウンロード可能。福祉国家、社会政策の国際比較、長期的動向の分析に利用可能なデータが編集されている。現在のバージョンでは、23カ国、1990-2005のデータが含まれている。

2009年2月5日木曜日

International Survey Center

International Survey Center: Surveys and statistical analysis in many nations.本センタ―は多くの国のアンケート調査を利用し、社会、経済および政治問題に関する共同研究プログラム。データやワーキングペーパーがダウンロード可能。Evans and Kelley, Zagorski,Sikoraによってオーガナイズされている。

2009年2月1日日曜日

Changeling

Changelingをみる。9歳の子供を誘拐された母親に、誘拐を解決できないLAPDが社会的批判を恐れ、別の子供を押し付け、誘拐事件が解決されたと偽装する。しかし、母親はLAPDに抗議し、LAPDに精神病送りにされるにもかかわらず、権力に立ち向かい、警察権力の不正を明るみに出していく。ーーーというのがおおまなかストーリー。権力への抵抗、組織的権力に立ち向かう不屈の個人、アメリカ人好みの要素がオンパレード、とはいえ面白い。飽きさせない。クリント・イーストゥッドは監督としても才能にあふれた人だということがよく分かる。主役はアンジェリナー・ジョリー。トゥームレイダーでしか知らなかったので途中まで気づかなかった。意外とうまい。1928年のロスアンジェルスという舞台背景も映像に趣を与えている。シリアルキラーが少年を誘拐し、監禁していた、アメリカの内陸部の殺伐とした風景もリアリティを与えている。

changelingは直訳すれば、取り替えっ子。これ自体民間伝承からのもの

2009年1月30日金曜日

ISSP

International Social Survey Programme(ISSP). 各種の世論調査データを取得できる。形式はSPSS, Stata等。利用可能なデータは以下のとおり。なお、シカゴ大学のNorcによって行われているGeneral Social Survey(GSS)も含まれている。

1985 Role of Government I
1986 Social Networks
1987 Social Inequality
1988 Family and Changing Gender Roles I
1989 Work Orientations I
1990 Role of Government II
1991 Religion I
1992 Social Inequality II
1993 Environment I
1994 Family and Changing Gender Roles II
1995 National Identity I
1996 Role of Government III
1997 Work Orientations II
1998 Religion II
1999 Social Inequality III
2000 Environment II
2001 Social Relations and Support Systems
2002 Family and Changing Gender Roles III
2003 National Identity II
2004 Citizenship
2005 Work Orientations III
2006 Role of Government IV
2007 Leisure time and sports (see questionnaire)
2008 Religion III (see questionnaire)
2009 Social Inequality IV (see questionnaire)

2009年1月29日木曜日

Globalisation and Emplyment

Majumder, Rajashi(2008) Globalisation and Emplyment: A Prelude

各国、とくに発展途上国の雇用にグローバリゼーションが便益をもたらしたのか否かを検討。データ上は各国の成長を引き上げたものの、労働の成果においては格差が発生しているとういことを指摘。目新しいことはないが、データを示した上で「控え目」(穏当な)結論を引き出している。意外と面白い。

2009年1月24日土曜日

Stataモジュールgrinter

交互作用項で表現された変数の限界効果をグラフにするモジュール。Grinterは交互作用変数の限界効果をグラフにすることができる。 Xb =b1 + b2*x_1 + b3*x_2 + b4*x_1*x_2の場合、 Grinterはb2 + b4*x_2 か、もしくはb3 +b4*x_1をグラフに描く。

2009年1月23日金曜日

『金融大崩壊ー「アメリカ金融帝国の終焉」ー』

ビジネス本ベストセラー『金融大崩壊ー「アメリカ金融帝国の終焉」ー』を読む。エピソードを織りまぜながら、資料で補強しつつ、アメリカ「金融帝国」の興亡を描く。さすが、売れっ子エコノミストだけあって上手い。上手に分かりやすく、しかも飽きさせずにサブプライム問題を説明している。

こうした、歴史小説的な表現はふつう書けない。
「ルービンはこうした日本やアジアで貯蓄が有効に利用されていない状態を見て、他国の貯蓄をアメリカのために利用しようと、どこかで考えたはずです。私の考えでは、それはアジア通貨危機の前後だっただろうと思います。アジア通貨危機の翌年の98年には、アメリカの1人あたりGDPは再び日本を上回るようになりました」(103ページ)。

2009年1月22日木曜日

Stataにおける回帰結果の表の作成モジュール

Making Regression Tables in Stataにregression tablesを描く、コマンドが提供されている。とくに、esttabは、簡単であり、CSV,RTF,LaTex等へ出力することもでき、役立つ。

2009年1月15日木曜日

MacBook Airケース & Pollin


MacBook Airを購入後はAirを入れるケースが欲しくなり、いろいろ検討した結果、これを選択。結局、カバンの中に入れて持ち歩くだろうし、カバンの中のものと擦れなくて、嵩張らず、軽いものという結論にいたる。書類といっしょになったもののもいいけど、それだけで持ち歩くことは稀。

今朝の7時のNHKニュースを見てたら、オバマ政権の経済政策に影響を与えた経済学者としてポーリンが紹介され、インタビューが放映されていた。ポーリンといえば、アメリカ経済学会の中ではもっとも異端に属する経済学者であり、主流派からはこれまでほとんど無視されてきた存在である。それがPERIのワーキングペーパーに書いたGreen Recoveryが、オバマの緑のニューディールに影響を与えたことで一躍脚光を浴びているようだ。そういえば、朝日の記事にも彼の言葉が引用されいた。日本でこれだけ紹介されているのだから、アメリカではそれ以上に注目されているのだろう。でも、基本はマルクス、ケインズだから政権い入ることはないだろう。でも、ガルブレイスという事例もあるし、どうなるかは分からない。

2009年1月12日月曜日

The Standardized World Income Inequality

SWIID(Standardized World Income Inequality Database)は不平等指標を国際比較可能にするために、国連大学のWIIDなどのデータを標準化したデータベース。政治学・社会学の研究者であるFredrik Solt(南イリノイ大学)によって提供されている。現在、1960年から現在まで153カ国について粗所得と純所得のジニ係数が公開されている。詳しくはhttp://www.siu.edu/~fsolt/papers/Solt2008b.pdf

2009年1月11日日曜日

MacBook Air(2)

中古で旧型(Apple MacBook Air 13.3/1.6GHz Core 2)を購入し、ほぼ1週間。いろんなマックをつかって十数年になるが、はじめて持ち運びに負担を感じないでいる。これでプレゼンのときだけWidowsという面倒なことをしなくて済むと思うとうれしい。 また、液晶画面は広く感じられるし、加えて美しい。コスト・満足度はいまのところとても高い。オフィスも自宅も無線LAN環境を導入しているので、問題視されているインタフェースにも不満はない。ただ、やっぱりSuper Driveも購入。仮想ディスクドライブも使えるけど、どっちみち、BootCampでWindowsも入れる予定だから、Super Driveは必要でしょう。

2009年1月7日水曜日

旧型MacBook Air


Apple MacBook Air( 13.3/1.6GHz Core 2,HDD80) 、昨年1月にデビューし、10月に新モデルが登場。これで旧モデルの価格が低下。それでも高い。今でも、最安値で14万円くらいか。ところが、中古品ということでソフマプで12万円を切る値段で販売。中古たって1年もたっていないし、外側表面に傷があるとのことで大幅なプライスダウンらしい。マックのノートではじめて持ち運べるノートというのがもっとも魅力。迷った末に購入。キズもどこについているのか、ちょっとみただけでは分からない。それにMac miniにと比べるとさくさく動く。オフィスと同じ環境(といっても単にMacOSXというだけだが…)がどこでも利用できるのは本当に便利である。早速、Rやよく使うシェアウェアをインストールし、膝の上でiTunesでダウロードしたニュースをみながら、メモめも…。そういえば、Windows7の評価版が公開されるとのこと、Windoswを購入する余裕はないから、利用するか。BootCampでWindowsも利用できるのであれば、鬼に金棒!

2009年1月6日火曜日

Roland-Holst,et al. Growth and Trade Horizons for Asia

David Roland-Holst, Jean-Pierre Verbiest, and Fan Zhai (2008) Growth and Trade Horizons for Asia: Long Term Forecasts for Regional Integration, in UNU-WIDER Research Paper No.2008/106.

「中国とインドの経済的出現はアジアの経済的風景およびグローバル経済とアジアの関係を一変させた。…われわれの結果が示すことは、アジア地域内部の貿易がその潜在力を組み尽くしていないということであり、統合をおよびより効率的な地域貿易を促進する政策が成長を加速化させることができる、とうことである。より深い、包括的なアジアの自由貿易領域はそのメンバーにより大きな利益をもたらす。中国とインドの成長を橋渡しをするにつれて、ASEANはアジアの経済統合からもっとも大きな利益を得ることになる」

アジア経済の発展←アジア経済の統合←統合を促進する政策
 ←{インフラ投資(海外からの直接投資)、資本形成、労働生産性の引き上げ}

Polity IV

Polity IVプロジェクト 各国の政治体制を指標化したデータを提供

2009年1月5日月曜日

KILM (Key Indicators of the Labour Market)

KILMはILOによって提供されている、データおよびデータ表示ソフトである。同サイトからデータ付きのソフトがダウンロードできる。データはILOということでもちろん労働市場中心である。労働市場分析を行う際には有益である。(Macをメインに利用する人にとって)残念なのは、よくあることだが、ソフトがWindows版のみ。仕方がないので仮想ソフト上でWindowsを動かし利用。あああ、重い。

「下劣なもの」

「日本経済にとって、今回の米国発不況は「天災」のように言われることがある。しかし、アメリカン・スタンダードをグローバル・スタンダードと言い換えて、新自由主義的資本主義に無批判に追随してきた経営者団体、規制改革会議・経済財政諮問会議等の責任は大きく、その意味では「人災」である。にもかかわらず、反省の弁は聞こえてこない。結局、自己責任論とは、自己責任を棚上げする人たちが主張していたものなのだ。私たちが、そんな下劣なものに引きずられる必要はない。」(湯浅誠 大佛次郎論壇賞を受賞して 朝日新聞、 2008年12月17日)