2008年1月29日火曜日

Job Insecurity and Wages

Campbell, Carruth, Didkerson and Green (2007) Job Insecurity and Wages. in Economic Journal.
主観的雇用不安:失職の恐れ(米英のアンケート調査にもとづく)と客観的の関連、さらに失職の恐れと賃金成長の関連を、プロビッド分析を利用して分析

2008年1月27日日曜日

堤未果著『ルポ 貧困大国アメリカ』

堤未果著『ルポ 貧困大国アメリカ』を読み終える。とりあげられている問題はすでに知られている事実だが、エピソード、個々の事実によって語らせることによって、現代アメリカの社会を生き生きと描く。とくに医療事情とイラク戦争を支える貧困層・移民層の章は面白い。

2008年1月24日木曜日

iTunes Movie Rentalを試す

iTunes Movie RentalでMean Girlを視聴。DVDレンタルと変わらず、便利であることは間違いない。新作で3.9ドルでは高い? しかもGift Cardの手数料を加えると、安くない。しかも、なぜかiPodに転送できない。HPの説明では、to goできるはずなのに…。

2008年1月21日月曜日

Rehm, Citizen Support for the Welfare State

Rehm, Citizen Support for the Welfare State: Determinants of Preferences for Income Reditribution.2005.
アンケート調査を利用し、所得再分配に対する選好の決定要因をーープロビッドモデルを使ってーー分析。Meltzer=Richard, Iversen & Soskice等の先行研究を踏まえた仮説を提示した上で(記述的、モデルなし)、検証。興味深い結果はリスクに対する個人のexposure(産業構造の変化と国際競争の上昇)がそれほど再分配選好を高めない、影響を与えないという点である。

2008年1月15日火曜日

Welfare-State Retrenchment

Amable, B. Gatti, D. and Schumacher, J. (2006)Welfare-State Retrenchment: The Partisan Effect Revisited. in Oxford Review of Economic Pokicy, vol.22, no.3. 福祉国家の展開(社会支出、医療の純補償率)が、Iversen and Cusack(2000)にしたがい、産業構造の変化によって説明される、と主張。ただし、産業構造の変化→福祉国家の展開の効果は政府のパルチザンシップ効果によって増幅されるということを実証的に説明。後者の点がこの論文のオリジナル。また、この論文は福祉国家=保険機能を重視したもの。

比較福祉国家データセット

Huber and Stephensによって提供されている、比較福祉国家データセットです。データ自体は、彼らの論文とともに、ルクセンブルグ所得研究所に置かれています。

2008年1月10日木曜日

『進化ゲーム理論と遺伝的アルゴリズム』

『進化ゲーム理論と遺伝的アルゴリズム』が届く。進化ゲームの話はそれほどなく、期待していた内容と異なるものの、エクセルを使って遺伝的アルゴリズムを作成するというのは楽しそう。しばらく遊べそうです。

2008年1月8日火曜日

『グローバル経済を学ぶ』

野口旭著『グローバル経済を学ぶ』を読み終える。比較優位の考え方、貿易黒字・赤字の読み方、国際通貨制度の問題をやさしく解説。グローバリゼーションそのものは問題ではなく、国内の産業構造の調整(衰退産業の整理)が問題であることを指摘。それにしても、要素賦存量が各国の比較優位を決定するというが、最終的にそれを決定するのは何か。著者は技術に求めているようであるが。もう1つ気になる点は、世界経済は市場化にむかって単線的に進んでいるという印象を与える。1990年代に変化はなかったのか? なお、同種のものとしては『セイヴィング・キャピタリズム』があるが、こちらの方が面白い。もちろん、本書は新書という性格のため制約もあることは確かである。