2013年9月2日月曜日

『日本銀行』

翁邦雄著『日本銀行』
日本銀行および金融政策の歴史についてバランスのとれた紹介。しかし、日本銀行の歴史や働きについての解説よりも、面白いのは、第7章以降のデフレ脱却のはなしであろう。「処女懐胎的」インフレ理論としての数量説批判、途中まで水平なLM直線、クルーグマンのベビーシッター協同組合論、マネタリストの不快な算術など。