2007年3月12日月曜日

『偶然の音楽』『ぬるい眠り』

先週は殺人的な忙しさだった。すべての仕事においてタイムリミットが迫り、すべての優先順位を慎重に検討しながら、猛烈に進めざるを得ない状況に陥ってしまった。しかも、どんなに忙しくとも、コーヒータイムは確保。本質的に怠惰な性格でしょう。今日の午前は「偶然の音楽」を読み終える。カフカの城を彷彿とさせる。どうして今までこんな面白い作家に気づかなかったんだろう。新幹線の中で江國かおり「ぬるい眠り」を読む。好きな作家リストに入る1人だけど、オースターと並行して読むべきではなかった。う〜んと薄めたアメリカンコーヒーを飲んでいるようなものになってしまった。そういえば、カリフォルニアで飲んだアイスドコーヒーみたい。もちろん、「偶然の音楽」の方が、まちがいなく「ぬるい眠り」より虚構なのだだが、リアリティは圧倒的に前者にある。作家の力量、イマジネーションのなさせるわざか。

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