2010年4月22日木曜日

Gingano, et al.The effects of employment protection legislation and financial market imperfetions on investment: evidence from a firm-level panel of E

Federico Gingano,Marco Leonardi,Julian Messina,Giovanni Pica (2010) The effects of employment protection legislation and financial market imperfetions on investment: evidence from a firm-level panel of EU countries
Economic Policy, January 2010 pp.117-163.

ようやく読み終える。随分、時間がかかってしまった。雇用保護法制(EPL)が資本・労働比率、投資および労働生産性に与える効果を検討したもの。これまでの議論に比べ、2つの点で興味深い。第1に、金融市場の不完全性とEPLのjoint効果を検討している点、第2に、ミクロデータを利用している点。説明のロジックと主張は以下のとおり:
(1)EPLは労働のは再配分に影響を与える。労働を調整するコストの上昇→採用、解雇の低下⇨ジョブフローのスローダウン
(2)EPLによって誘発された労働の再配分の不完全性は投資に影響を与える。企業が「調節の難しい」労働要素に代えて調整の容易な他の生産要素――すなわち資本――を利用しようとするため。
(3)しかし、資本利用は、企業の直面する流動性制約によって阻害されるかもしれない。(←まあ、これがミソです)

2010年4月5日月曜日

『経済・金融のための数学』


藤田康範『経済・金融のための数学』。ちょっと変わった経済数学の入門書。中学生(?)レベルから多変数の制約つき最適化まで持って行く。もっともこの本の特徴は数学の経済学への応用部分かもしれない。無理なく、経済学の問題が解けるように工夫されている(もっとも、やはり、並行して経済学の解説を受けないと、初学者にはちょっとつらいかも…)。ストルパー・サミュエルソンの定理が紹介されるあたりはちょっとマニアックかも…推薦書に入れておくか。

2010年3月25日木曜日

Flexicurity特集 in CESifo DICE Report

少し(?)古いが、CESifo DICE Report 2008/4のFlexicurity特集を読み終える。基本的には、グローバル化した製品市場競争と整合的な労働市場改革をどうあるべきか、ということ、そのためにEPL改革が中心議題となっている。掲載論文は以下のとおり:

Flexicurity as a Policy Agenda
(Peter Auer and Bernard Gazier)
Flexicurity: Lessons and Proposals from the Netherlands
(Lans Bovenberg, Ton Wilthagen and Sonja Bekker)
Flexicurity in Denmark
(Torben M. Andersen and Michael Svarer)
European Employment and the Flexicurity Option
(Luca Nunziata)
Reduction of Employment Protection in OECD Countries: Its Driving Forces
(Wolfgang Ochel, Oliver Röhn, Anja Rohwer and Thomas Stratmann)

2010年3月17日水曜日

MIT OpenCourseWare: Single Variable Calculus

ここ数日、iTunes Uにおいて公開されている、Jerison教授によるSingle Variable Calculusを聴講。とても分かりやすい。こうした講義を受けていたならば、数学嫌いにならなかったのに…と思いつつ、楽しむ。講義ノートもMIT OpenCourseWareのホームページからダウンロードができる。iTunes Uの中には資料に音声をつけたものも多いが、MITのオープンコースは実際の講義を公開しており、しかも、映像もきれい。大学に行くまでもなく、こうした講義で十分学べる。

2010年3月10日水曜日

「経済・経営数学入門」


『悩める学生のための経済・経営数学入門ー3つの解法テクニックで数学アレルギーを克服!』というスゴいタイトルの本。MapleでヒットしたのでMaple本と思いきや、まったくMapleには触れられておらず、Mapleで描いた図があるだけ…。奨められるかどうかは迷うところ…中途半端かな。いずれにせよ、終わり。

2010年3月7日日曜日

Hurt Locker



"Hurt Locker"を観る。イラク・バグダッド郊外におけるアメリカ軍の爆弾処理班を描いたもの。全編緊張感が漂い、まったく飽きさせない。スナイパーに対応しながらの爆弾処理、砂漠で狙撃手との闘い、sucide bombにされたイラクの一般人救出の失敗等、高い緊張感の下でのスピード感あふれる映像を作り出している。もっとも、イラクに出兵したアメリカのベテラン兵からは現実離れしているとの評価も多い。

2010年3月3日水曜日

iTunes UをFront Rowで表示

iTunesUがFrontRowで表示されないので…どうしかなあ。調べて見ると、表示されないらしい。で、iTunes Uのデータの「情報をみる」→「オプション」で「メディアの種類」を「iTunes U」から「Podcast」に変更。という力わざで無事Front Rowに表示される。

2010年2月28日日曜日

District 9


District9を観る。異星人難民が宇宙船で南アフリカ・ヨハネスブルグ上空にやってきてから28年後。舞台はスラム化したエイリアン隔離地区「District 9」。映画はドキュメンタリータッチで展開し、トランスフォーマーのようなSF調のバトルシーンもふんだんに盛り込まれ、飽きさせない。というSF映画だが、グロテスクなエイリアンに同情してしまう程、差別、抑圧されたもののヒューマンドラマとしても観ることができる。舞台のスラム街は南アフリカのもの。映画の背景にあるのは南アフリカのアパルトヘイト政策とケープタウン第6区 (District 6) 。

2010年2月25日木曜日

Salvatori,, Labour Contract Regulations and Workers' Wellbeing

Salvatori(2010) Labour Contract Regulations and Workers' Wellbeing: International Longitudinal Evidence. EPLとRTE (Restrictions on the use of Temporary Employment)が労働者の厚生に与える効果。同効果に対する理論と実証を簡単にレビューした後で、厚生をjob satisfactionで代理させ、ミクロデータ(ECHP)を利用し、実証分析(ランダム効果順序ロジットを利用)を行う。実証結果——テンポラリ雇用に対する規制を緩和する、だが、正規労働者の解雇コストを不変とするような改革からは正規労働者も臨時労働者も便益を得る。

2010年2月18日木曜日

Macro Data 4 Stata

Macro Data 4 Stata.インターネット上に提供されている、多くのマクロデータをStata形式に変換して提供。Stataで利用する際にはもちろん便利であるが、インターネット上に分散した多くのマクロデータを収集したサイトとしても有益。なお、転載許可を得られていないデータも一部もある。