2007年7月16日月曜日

雇用システムの多様性


デヴィッド・マースデン『雇用システムの理論:社会的多様性の比較制度分析』。まだ理論篇だけにしか目を通していないが、面白い。理論的には不完備契約論というところでしょうか。グレイゾーンの存在が、雇用関係を商品取引と分けるところ。経営者の権限を制約づける、他方で、仕事の柔軟性を確保する。執行可能性と効率性から4つのパタン。蛇足ながら、アダムスミスの分業論も興味深い。また、ときおり、顔を出す進化ゲームは、マースデンの理論にとり、重要なのだろうか、疑問。どうでも良いように思えるが。

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