川北隆雄著『財界の正体』を読む。等身大の財界エリートを描くということで経団連等の経営者の中央3団体を描く。とくに面白いのは第3章であろうか。同章は、小泉政権下で財政諮問会議や宮内・規制改革会議において財界がどのように経済政策の過程に関与したかを描いている。とくに宮内規制改革会議のでたらめさを描いている点が面白い。自社の利害に関わる派遣業界の関係者が、派遣に対する規制制度を審議する会議に3人も入るというあまりにいびつな構成である。財界傍流宮内が引退後も、依然として厚顔無恥にマスコミに登場する某社社長の行動は恥も外聞もないか。
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