2012年1月12日木曜日

if条件と欠損値 ダミー変数 in Stata



gen  tall =(height > 190)

条件を括弧で囲むと、条件が真である場合、括弧内は1の値をとり、他の場合はゼロの値をとる。

上述のコードは、"height">190である場合、"tall"変数に1を割り当て、その他の場合にはゼロを割り当てる。しかし、"height"が欠損である場合、どうなるか。Stataは欠損数値が他の数値よりも大きいものとして扱う。したがって欠損であれば、190よりも大きいとして扱われる。その結果、"height" が欠損である場合、その観察値はどれもこの新しい変数"tall"に対して1を割り当ててしまう!

gen tall = (height > 190) if height ! = .

2012年1月10日火曜日

大瀧著『平成不況の本質』

大瀧著『平成不況の本質–雇用と金融から考える』
予想外なことに、ドーアの金融資本主義批判に似て、グローバリゼーション、アメリカ型資本主義および構造改革への批判が展開される。ここでもグローバリゼーション、アメリカ型資本主義が社会的共通資本、人的資本、技能を破壊したことが強調される。ドーアと異なるのは、その批判の展開において、経済理論が利用されるところか。トービンのqに模した人的資本のqや相互規定性の議論は面白い。

2012年1月2日月曜日

R.ドーア著『金融が乗っ取る世界経済』

買ってからずいぶん時間がかかったが、ようやうR.ドーア著『金融が乗っ取る世界経済:21世紀の憂鬱』を読み終える。金融化を押し進めた政策(担当者)、金融業界、くわえてエコノミスト(経済学者)に対する痛烈な批判を展開。現代社会経済に対する洞察、また分析の点でも面白いが、本書を魅力的にしているのは何と言っても「こんな経済・社会(アングロサクソン型)で良いのか!」という「憤り」である。