2012年1月10日火曜日

大瀧著『平成不況の本質』

大瀧著『平成不況の本質–雇用と金融から考える』
予想外なことに、ドーアの金融資本主義批判に似て、グローバリゼーション、アメリカ型資本主義および構造改革への批判が展開される。ここでもグローバリゼーション、アメリカ型資本主義が社会的共通資本、人的資本、技能を破壊したことが強調される。ドーアと異なるのは、その批判の展開において、経済理論が利用されるところか。トービンのqに模した人的資本のqや相互規定性の議論は面白い。

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