Slaughter, M.J.(2001) International trade and labor -demand elasticities. かなり古い論文であるが、労働需要の弾力性を計測するさいの参考。
(1)貿易の拡大が労働市場に圧力を課しているが、それは労働の「価格」にではなく、労働の需要弾力性である。
(2)産業レベルのデータにもとづいて労働需要の価格弾力性の推定
(3)貿易、技術および制度的要因が、労働需要の弾力性に影響を与えるかどうかを検討
結論:1961-91年の期間において貿易が製造業生産労働者に対する労働需要の弾力性の上昇の原因であるかどうかを検討。彼の発見によれば、開放度のさまざまな指標が弾力性(絶対的な大きさにおいて)を引き上げたが、その結果は時間トレンドを含めた場合頑健ではなかった。言い換えれば、労働需要の弾力性は長期的に上昇し、貿易も上昇したが、少なくとも研究され期間のアメリカについては両者の間に頑健な結びつきは存在しなかった。さらに、非生産労働者に関して、労働需要の弾力性が上昇しなかったことも見出されている。
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